ウサギと癌(がん)について | ウサギの病気豆知識

飼い主として、異変に気づくことが大切

 遺伝で体質的にできやすいウサギがいると言われています。皮膚や骨、腎臓などの内臓、特にメスの子宮腺癌や乳腺癌が多く、歳を取ると共に増加します。
 皮膚にコブのようなものができたり、お腹にシコリができたり、尿道や肛門からの出血があったりしますが、症状に出にくく外見ではわからないので、特に内臓の場合は末期になるまで気が付きにくいようです。
 子宮腺癌は最も多く、陰部からの出血や血の混じった分泌物が見られて気付くようです。末期になると消化管に癒着したり、他の臓器に転移します。
 乳腺癌は乳腺が大きくなって、乳腺のヒフに自壊がおこります。他の乳腺や、肺、リンパ節への転移がしやすい癌です。

うちのうーちゃんは、早期にしこりに気づいたことが、よかったと思います。
ウサギの場合、手術に耐えられる体力があるかどうかも大切なのですが、腫瘍を発見できるかどうかも長く健康でいられるかどうかを左右します。飼い主として、日ごろから注意深く様子をうかがうことが大切のように思います。

ウサギの癌(がん)の治療

人間と同じですが、できる場合は手術をして腫瘍部分を取り除きます。
予防としては定期健診を受けて、早期に発見して治療を受けることと、メスの場合は2歳までに避妊手術を受けて、子宮腺癌を回避することです。
食べ物も関係してくるようなので、正しい食事を心がけましょう。